ニュース 電子 作成日:2011年6月8日_記事番号:T00030501
サムスン電子は7日、台湾でスマートフォンの新機種「ギャラクシーS2」を正式に発売した。台湾スマートフォン市場で現在3位の同社は今年、宏達国際電子(HTC)、アップルを抜いて1位を目指す。台湾携帯電話市場全体でも4月、既に1位ノキアに販売台数シェアで0.1ポイント差に迫っており、首位奪取は時間の問題とみられる。8日付工商時報などが報じた。
「ギャラクシーS2」は中華電信および台湾大哥大(タイワン・モバイル)との提携での販売となり、発売イベントには石木標・中華電信副総経理(右2)、頼弦五・台湾大哥大総経理(左2)も出席した。ともに「0元プラン」を用意している(台湾サムスン提供)
OS(基本ソフト)に「アンドロイド2.3」を採用した「ギャラクシーS2」は、先行発売された韓国で、発売後1カ月で100万台を売り上げて同国での携帯販売のスピード記録を樹立。その後発売した英国でも、アップルのiPhone4を上回る売れ行きだという。
なお、サムスンは「アンドロイド携帯」でHTCと世界市場でシェアトップを争っているが、昨年7月発売の「ギャラクシーS」は世界全体での累計販売台数が1,400万台に達しており、その後継機種となる「ギャラクシーS2」は倍増の3,000万台の販売を目指す。一方のHTCは単一モデルで販売台数が500万台を超えたことがなく、先ごろ発売し、売れ行き好調が予想される新機種「Sensation」も多くて1,000万台とみられている。
さらに「ギャラクシーS2」のハード規格は「Sensation」を若干上回る上、台湾での希望小売価格、16GB(ギガバイト)モデル2万900台湾元(約5万8,000円)、32GBモデル2万2,900元も同機種を意識したものとなっており、台湾、世界市場ともHTCは厳しい戦いが予想される。
「ギャラクシーS2」は4.3インチの「スーパーAMOLEDプラス」タッチパネル、800万画素のデジタルカメラを搭載。厚さ8.5ミリ、重さ116グラムに抑えた(台湾サムスン提供)
アンドロイド優勢で有利
台湾の携帯電話市場全体でもサムスンは4月、販売台数シェアで首位ノキアの21.4%に対し21.3%と迫っており、5月のシェアで初めて首位に立つ可能性が高いと業界でみられている。台湾サムスン電子の杜偉昱・モバイル通信部総経理も、「インターネット販売などを除く実体店舗での販売台数は4月の段階で既にノキアを上回っており、数カ月以内に必ずシェアトップに立つ」と自信を見せた。
なお杜総経理は、台湾携帯電話市場の現状について、全体のうちスマートフォンが販売台数で31%、販売額では64%を占め、さらにスマートフォンのうち販売台数で63%、販売額で66%をアンドロイド機種が占めていると分析。スマートフォン全シリーズでアンドロイドOSを採用する同社にとって有利との見方を示した。
このほか、下半期にマイクロソフトのスマートフォン向けOS「Windows Phone 7」の次期バージョン「Mango」がリリースされれば、直ちに搭載機種を台湾市場に投入する考えも示した。
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