ニュース 社会 作成日:2011年6月9日_記事番号:T00030503
 いよいよ今月中に、中国人観光客の台湾への個人自由旅行が解禁される。当面の対象は、北京・上海・アモイの3都市の市民(1日500人が上限)で、滞在期間は15日以内の予定だが、実は昨年、早々と台湾を自由旅行した中国人女性がいる。北京在住のインターネット作家、趙星さん(25)だ。
彼女は17歳のころから「私は台湾に行くわ。現在の政策ではまだ許可されていないけれど、行けると信じている!」と、台湾旅行を夢見ていたという。そして昨年8月、やっと商用ビザを取得して、台湾入境を果たし、11日間の台湾一周旅行を敢行。一人旅の道中では、見知らぬ台湾人が切符を買ってくれたり、バイクにで買い物に連れていってくれたり、観光地を案内してくれたり…。数多くの台湾人の温かさや人情味に感動し、「台湾に深く包み込まれた感覚」を覚えたという。
趙星さんは帰国後、台湾での旅行体験をブログにつづったところ、あっという間に300万アクセスを超える人気に。一躍有名人となった。ブログの台湾旅行記は、台湾の天下雑誌出版社によって本にまとめられ、『従北京到台湾(北京から台湾へ)』のタイトルで出版された。
と、ここまではよかったが、趙星さんの台湾旅行が違法であったことが問題に。商用ビザで訪台しておきながら、申請したスケジュールとは違うコースをたどり、「自由旅行」を行ったことは彼女の本を読めば一目瞭然。皮肉なことに、著書が自身の違法行為を証明する形となり、彼女は移民署から向こう1年間の訪台を禁じられてしまった。
中国ではビジネス用の台湾ツアー「6日観光+1日商用コース」が販売されるなど、商用ビザで入境して自由旅行を楽しむ行為がまかり通っているという。違法行為は暗黙の了解だったわけだが、趙星さんは有名人ということで処分対象となってしまったようだ。
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