ニュース 社会 作成日:2011年6月9日_記事番号:T00030504
台湾軍の退役幹部が今月5日、北京で中国人民解放軍幹部の交流行事に出席した際、「これからは国軍(台湾軍)、共産党軍(中国軍)の区別なく、われわれはすべて中国の軍隊だ」と発言したことが、中国の華僑向け通信社、中国新聞社を通じ報じられ、物議を醸している。9日付自由時報などが伝えた。
中国新聞社電は、人民解放軍の羅援少将が台湾軍退役幹部の発言を紹介する内容となっており、羅少将は「発言を聞いて、両岸(中台)の軍人は骨が折れても筋はつながっていることを実感した」などと語った。
発言が報じられると、台湾では与野党から非難の声が一斉に上がった。馬英九総統は8日、「事実ならば、台湾人民に対する背信だ。非常に不適切で意外であり、失望している」と述べ、関係機関に事実関係の確認を命じたことを明らかにした。
このほか、民進党の立法委員は「国家に背くに等しく、台湾で終身俸給を受け取る資格はない」と批判。国民党の立法委員も「国家の尊厳を傷つけた」と指弾した。
報道は発言者の実名を伝えていないが、台湾側では元台湾軍副参謀長の夏瀛洲・退役空軍上将(大将に相当)による発言と報じられた。これについて、夏氏は「そんな発言はしておらず、非常に遺憾だ」と報道内容を否定した。
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