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歌える人間型ロボット、台湾科技大が開発


ニュース 社会 作成日:2007年10月9日_記事番号:T00003052

歌える人間型ロボット、台湾科技大が開発

 
 台湾科技大学が1,000万台湾元(約3,500万円)を超える経費を投じ、2年の歳月をかけて完成した、世界初の人間の顔を持つ二足歩行ヒューマノイドエンターテーメントロボット、「ジャネット」が8日公開された。シリコン製の人間の顔と金属製の体を持つジャネットは、身長160センチ、体重65キロ。笑ったり泣いたり、歯をむき出したりと喜怒哀楽の表情を作ることができるほか、口を動かしておしゃべりすることも。相手がジャネットに近づきすぎると、自動的に「近づきすぎよ、もう少し後ろに下がって!」としゃべり、相手が下がると「もう少し近づいてもいいわよ!」とコミュニュケーションを図る。

 また、目のカメラを通じて、特定の字体の楽譜(略譜)と、中国語の通用ピンインで表記された歌詞を読み取り、どんな歌でも歌うことができる。

 ロボットの研究開発チームのリーダー、林其禹同大学機械系教授は、ジャネットが人間の顔とエンターテーメント性を兼ね備えている点を強調。「ホンダが開発した『ASIMO(アシモ)』は運動性と制御技術においては世界一だが人間の顔がなく、エンターテーメント性もない。また、韓国科学技術院の『HUBO(ヒューボ)』は人間の顔はあるが、エンターテーメント性はない」と述べている。

 開発チームは今後、ジャネットに伝統芸能の歌仔戯や布袋戯のほか、両手で3個のオレンジを投げて受け止めるなどの雑技の訓練も行う計画。来年夏には目のカメラで人物像を記録し、5分以内に鉛筆デッサンを描き上げることができるようになるという。