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油脂食品に塩ビ製ラップ、可塑剤溶出に注意


ニュース 食品 作成日:2011年6月13日_記事番号:T00030576

油脂食品に塩ビ製ラップ、可塑剤溶出に注意

 市販食品の可塑剤汚染問題が消費者に不安を広げる中、市販のポリ塩化ビニル(PVC)製ラップで油脂食品を1時間包むと、可塑剤の一種のフタル酸ビス(DEHP)が基準値を上回る濃度で溶出することが、陽明大環境職業衛生研究所の陳美蓮教授らの研究で分かった。13日付中国時報が伝えた。

 陳教授らが8種類のプラスチック系容器に食品を入れて実験を行ったところ、PVC製ラップに油脂食品を包んだ場合、室温で1時間放置後、DEHPが平均で1キログラム当たり1.98ミリグラム溶出した。これは欧州連合(EU)や台湾の基準値(1.5ミリグラム)を超える数値で、電子レンジで加熱した場合にはさらに多量に溶出することが分かった。

 可塑剤はこれまでも、ポリエチレン容器やラップから微量が溶出することが知られているが、一定条件下で高濃度の溶出が起き得ることを警告した格好だ。陳教授は「食品購入時に材質を確認してほしい」と呼び掛けた。