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54年間全裸生活、愛すべき奇人の人生に幕


ニュース 社会 作成日:2011年6月14日_記事番号:T00030592

54年間全裸生活、愛すべき奇人の人生に幕

 現代において人間が1年365日、全裸で暮らすことは可能だろうか?答えはイエス。実際に54年間も全裸で生活した男性がいる。その人、台南市在住の李木栄(60)さんは、恐らく台湾で唯一、一糸まとわぬ姿で出歩いても公然わいせつ罪に問われない人物だった。

 李さんをよく知る地元の人によると、彼が全裸生活に入った裏には、以下のような物語があったという。

 小学1年生の時、李さんは大病にかかって高熱を出し、母親に背負われて病院に行った帰り道、雷雨に遭った。雷の轟音を聞いてすさまじく驚いた李さんの目に、ちょうど道端で解体されていた牛の姿が飛び込んできた。その瞬間、牛の魂が彼に乗り移り、それ以来服を着れなくなってしまったそうだ。李さんは服を着ると「千本の針で刺されるような感覚」に襲われ、苦痛でたまらなかったらしい。

 李さんの知能は大病のため5〜6歳レベルで止まってしまったが、体はどんどん成長。それでも全裸の習慣が改まらなかった彼はすっかり有名人となり、裸で村を闊歩(かっぽ)しても誰もとがめる人はいなくなった。

 李さんは力持ちで人柄もよく、農作業を手伝ったり、困っている人を助けたり、道案内や交通整理をすることも多かったという。もちろん全裸でだ。ただ、裸を恥ずかしいと思わない李さんも、大小の用は人目を避けて足すなどマナーはわきまえていたそうだ。

 そんな李さんが道端で倒れているのが見つかったのは今月8日。病院に運ばれたが、12日深夜に脳溢血で他界した。享年60歳だった。奇人ながらみんなに愛された李さんの葬儀は18日に行われる予定だが、死装束は彼が54年ぶりに身に付ける衣装となる。