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可塑剤の影響、肛門性器間距離で立証の可能性


ニュース 食品 作成日:2011年6月14日_記事番号:T00030606

可塑剤の影響、肛門性器間距離で立証の可能性

 可塑剤による食品汚染が波紋を広げる中、男児が母親の子宮内で多量の可塑剤にさらされた場合、生殖能力に影響が出るとの指摘があることについて、生殖能力を判断する目安として、陰嚢(いんのう)の後方境界と肛門の距離(肛門性器間距離=AGD)の測定が有効であることが分かってきた。14日付自由時報などが伝えた。

 成人男性の場合、AGDが短いと精液の濃度や精子の活動能力が低下する傾向があることが分かっている。AGDは陰茎の長短よりも生殖能力への影響を判断する目安となり得るため、今後可塑剤に関連して集団訴訟が起こされた場合、可塑剤と生殖能力低下の因果関係を立証する指標となる可能性がある。

 米ロチェスター大の研究では、AGDが短い成人男性は、胎内で可塑剤などの環境ホルモンにさらされた可能性が指摘された。

 また、米ベイラー医科大のマイケル・アイゼンバーグ氏が、117人の不妊男性と56人の正常な生殖力のある男性のAGDを比較したところ、前者の平均値は31.8ミリメートルだったのに対し、後者の平均値は44.6ミリメートルだった。また、AGDが1センチメートル短いと、精子濃度が1ミリリットル当たり430万個、総運動精子数が600万個減るという相関関係があることも分かった。