ニュース 金融 作成日:2011年6月15日_記事番号:T00030628
政府系銀行8行の不良債権比率は5月末現在で平均0.56%だった。しかし、15日付工商時報によると、破綻懸念がある茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)に対する債権を仮に不良債権として計上した場合、同比率は0.9%に膨らむことになることが分かった。銀行業界にとってプロモス債権はまさに「時限爆弾」だ。
プロモスの負債は800億台湾元(約2,200億円)に達しており、同社株価の下落は止まらない。債権行によると、プロモスからの利払いは現時点で正常だが、銀行業界は最悪の事態を想定せざるを得ない状況となっている。
業界統計によると、政府系銀行のプロモスに対する債権総額は391億元に上る。仮にプロモスへの債権が焦げ付いた場合、政府系銀行8行が積み上げた貸倒引当金の60%が消え、不良債権に対する引当金計上率が銀行業界平均の150%を下回る事態を招き、銀行の財務状況に大きな影響が出ることになる。
銀行業界関係者は「プロモスはすべての金融機関が最も恐れる爆弾だ」と述べた。
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