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雲林・彰化で建物重量規制を検討、地盤沈下深刻化受け


ニュース 建設 作成日:2011年6月15日_記事番号:T00030631

雲林・彰化で建物重量規制を検討、地盤沈下深刻化受け

 行政院公共工程委員会(工程会)の李鴻源主任委員は14日、雲林県・彰化県一帯の地盤沈下は、地下水の取水だけでなく建物の重量も原因の一つだと指摘し、台湾高速鉄路(高鉄)沿線3キロメートル以内で建築物の重量を制限する方向で検討する考えを示した。2カ月以内に公表する予定だ。15日付聯合報などが報じた。

 また地盤沈下の主因の一つとみられる深井戸を通じた地下水の取水について李主委は、経済部水利署の計画によると、2015年までに雲林県の湖山ダムが完成し利用可能となる見通しであることから、早ければ15年までにすべての深井戸を閉鎖すると宣言した。

 なお楊偉甫・水利署長は、雲林県・彰化県にある水道公社の台湾自来水公司(台水)と水利組合の農田水利会聯合会が管理する深井戸約1,000カ所のうち、968カ所(雲林県736カ所、彰化県232カ所)を既に閉鎖したと表明。ただ、工業用の深井戸はまだ調査が終わっておらず、深井戸から水道水利用に切り替えるなど企業にも協力を仰ぐと語った。

 問題となっている地盤沈下の速度は雲林県、彰化県いずれも最速の地点で年間6.4センチメートルとされる。