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中国人造繊維、内外でEG生産拡充


ニュース 石油・化学 作成日:2011年6月16日_記事番号:T00030662

中国人造繊維、内外でEG生産拡充

 化学品メーカーの中国人造繊維(CMFC)は、化繊原料のエチレングリコール(EG)の生産拡充を内外で進める。雲林県政府による南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)海豊工場(同県麦寮郷)への稼動停止命令、中国での旺盛な需要に基づくEG相場上昇が背景にあり、中国人造繊維も出資していた国光石化科技(KPTC)の大型石油化学プラント計画(彰化県)がとん挫したことで、自社による拡充計画に着手したと16日付工商時報は論じている。

 中国人造繊維は、現在進めている高雄EG新工場(年産20万トン、2013年下半期の稼動予定)のほか、台中港の工業専業区にもEG工場を新設する方向で世界的な川上メーカーと合弁交渉を進めているという。台中工場は年産40万~70万規模とし、投資金額は100億台湾元(約280億円)を超える見通し。

 さらに、中国では福建省古雷半島の石化専区にEG新工場を設置する方針で、既に現地政府と提携意向書を交わしており、川上原料供給メーカーの導入が決まれば計画に着手する見通しだ。