資訊工業策進会（ＭＩＣ）は８日発表した台湾のネットショッピング市場に関する報告書で、今年通年の市場規模は約1,855億台湾元（約6,650億円）で、前年比で４割成長するものの、成長率は当初予想の53％を下回るとの見通しを明らかにした。９日付経済日報が伝えた。
ＭＩＣの報告はインターネットを通じたアンケート調査および有名サイトによる予測値によるもので、ＭＩＣの周文卿アナリストは下方修正の原因について、消費力が減退する中、一部のメーカー、量販店および化粧品メーカーがネット市場に参入しなかったためと分析している。
今年ネットを通じて購入された商品は旅行商品が58％と最も多く、ＩＴ（情報技術）製品が11％で続いた。今年最も販売成長率が高い商品は服飾品（73％増）で、美容ケア用品（55％）がこれに次ぐ。
ＭＩＣでは、ネットショッピング市場は来年も引き続き４割近い成長率を保ち、特に美容ケア用品が71％と最も高い伸びを示すと予測する。
