ニュース 社会 作成日:2011年6月17日_記事番号:T00030681
台中市在住の江さん(33)が、南投県竹山鎮で採石場経営一家の三代目、劉さん(34)とお見合いで知り合い、交際し始めたのは2年前。しかし、江さんの何が気に入らなかったのか、劉家は二人の結婚に乗り気でなく、引き続き息子にお見合いをさせた。が、劉さんは気に入った相手が見つからず、そのたびに江さんのもとへ戻り、ずるずると交際を続けた。
今年3月、江さんは自分が劉さんの子どもを妊娠したことを知った。ところが劉さんは彼女を捨て、別の女性と交際。江さんは劉さんの愛を取り戻したい一心で4月末に堕胎した。しかし、劉さんはもう振り向いてくれなかった。
怒りと悲しみで絶望した江さんは5月29日夜、車を運転して劉家の採石場へ。車内で練炭自殺を図り、この世を去ってしまった。
江さんの父親によると、彼女の携帯電話には、劉さんあての未送信メッセージが残っていた——「私のことを愛していないのなら、愛しているなんて言わないで」。いちずな思いをもてあそばれていたことがうかがえる文面だった。
台湾には、未婚で亡くなった子どもをふびんに思う親が、死後に適当な相手を立てて、婚礼を挙げさせる「冥婚」という風習がある(相手は死者、生者、既婚、未婚を問わない)。江さんの父親は怒りをこらえ、劉さんに「娘と冥婚してやってくれないか」と申し出た。劉さん一筋だった娘の生前の願いを叶えてやりたいと考えたのだ。ところが劉さんはそんな親心を無視。形だけに過ぎない冥婚すら拒否したのである。
「薄情にもほどがある」——この仕打ちに江さんの親戚一同は激怒。江さんの出棺の日、一同は劉家の採石場を訪れ、死者を弔う「冥銭」を辺り一帯にばらまいた。江さんの遺影を抱えた父親は、「こんな悲劇は二度と起きてほしくない」と、断腸の思いを吐露。娘のためにしてやれる精一杯の抗議だったのだろう。
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