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フカヒレ料理の自粛呼び掛け、業者は複雑


ニュース 社会 作成日:2011年6月17日_記事番号:T00030682

フカヒレ料理の自粛呼び掛け、業者は複雑

 動物保護団体の台湾動物社会研究会は16日、台湾全土の大型ホテルで供給されるフカヒレ料理のために、毎年少なくとも92万匹から386万匹のサメが捕獲されていると発表し、業者にフカヒレ料理提供の自粛を呼び掛けた。17日付中国時報などが報じた。

 同研究会によると、台湾全土の大型ホテル76軒のうち71軒がフカヒレ料理を提供しており、毎年10万組の新婚夫婦が計120日の吉日にこれらホテルのレストランを満席にした場合、最低92万匹のサメの捕獲量が推定されるという。

 これに対し各大型ホテルは、進んでフカヒレ料理を薦めることはなく、お客の注文を受けて提供していると釈明。ただ、最近の環境保護団体による圧力を煩わしく感じている業者も少なくないようで、「お客の需要はあるし、政府が禁止もしていない以上、自粛は難しい」との声も聞かれた。

 同研究会は、フカヒレ漁に遭ったサメは、漁船に捕獲された後、ヒレだけを切り落とされて海に戻されるため、泳げなくなり失血したり他のサメに食べられて死亡することが残酷だとして、飲食業者にフカヒレ料理の自粛を求めている。