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鴻海、PC部門2〜3割縮小か


ニュース 電子 作成日:2011年6月20日_記事番号:T00030732

鴻海、PC部門2〜3割縮小か

 20日付電子時報によると、鴻海科技集団(フォックスコン)がパソコン生産を担うCMMSG事業群の人員2〜3割を他部門に異動させ、規模を縮小するとの観測が出ている。これは同社のノートPC受託業務における方向転換を意味するのではないかとの見方もあるが、鴻海の広報は「そんな話は初耳だ」との反応だ。

 業界観測によると、鴻海は組織再編を進めており、まずは重慶のノートPC生産拠点拡充を機に、7月にヒューレット・パッカード(HP)製品向け要員をすべて同地に異動させる方針とされる。従来ノートPC生産拠点だった上海工場は重要性が大きく低下し、従業員数も減少するとみられる。

 タブレット型PCに打撃を受け、今年のノートPC市場は成長率が1けた成長へと、例年の20〜30%成長から一気に縮小する見込みだ。鴻海と同じEMS(電子機器受託生産サービス)の、シンガポールのフレクストロニクスは、ノートPC受託生産からの撤退を示唆している。鴻海の郭台銘董事長は先ごろ、撤退はあり得ないとの考えを示しているが、同事業は依然赤字状態とされ、組織調整を行うことで戦略の転換を図る考えとみられる。