ニュース 社会 作成日:2011年6月21日_記事番号:T00030739
 トイレットペーパーを流すか、流さないか——台湾を訪れた日本人なら、誰もが遭遇する「台湾トイレ事情」。実はこの問題、台湾人の間でも長らく議論の的となっている。そんな「トイレ論争」にこのほど、行政院環境保護署(環保局)から「公式見解」が示された。
台湾では使用済みトイレットペーパーは流さず、個室の中のゴミ箱に投入するのが一般的。理由は単純「流すと詰まるから」。しかし、市販のペーパーには「溶解性、詰まらない」と表示されている商品も多い。表示が正しければ、流しても大丈夫なはずだが、環保局が1,233人を対象に行ったアンケート調査で「紙を流す習慣がある」と回答した12%のうち9割が「トイレが詰まった」、「流れにくくなった」経験があると訴えている。
一体、トイレットペーパーは流していいのか悪いのか?そこで環保局は、ペーパーをトイレに流した場合どうなるかを実験。市販のトイレットペーパー5種を各20枚ずつ流したところ、いずれも詰まりはしなかったものの、溶解率が非常に低いことが判明した。
ワースト1は永豊餘造紙のブランド「五月花」で、溶解率はわずか0.7%。以下、正大造紙廠「百吉」(2.9%)、頂好(ウエルカム)「特恵」(3.1%)、正隆紙業「春風」(3.2%)と続いた。濡れても溶けにくいため、流し続けると蓄積し、浄化槽が詰まる可能性が高い。さらに市販のティシュペーパー3種を便器の中に排泄物がある状態で9〜17枚流したところ、いずれも詰まってしまったという。
これらの結果から、環保局は消費者には「トイレットペーパーは流さないよう」、業者には「トイレが流れにくくなる可能性がある」など、商品表示を訂正するよう呼びかけている。
どうやら、より溶けやすい製品が開発されるまで、台湾ではトイレットペーパーは流さないほうが無難ということらしい。
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