ニュース 社会 作成日:2011年6月22日_記事番号:T00030768
自身のブログで飲食店の料理をけなし、店から訴えられたブロガーが、裁判に負けて20万台湾元もの賠償金を支払うはめになった。台中市在住の劉さん(女性)は日ごろ、生活の中で感じたことをブログに書き留めることを楽しみとしていた。2008年7月、市内のとある牛肉麺店で食事をした彼女は、さっそくブログに「味がしょっぱすぎる」「ゴキブリがいて不衛生」などと、この店の悪評を書き連ね公開した。
しかしその後、記事を読んだお客が次々に問い合わせの電話を店に掛けるようになり、商売上がったりに。馴染み客から記事の内容を伝え聞いた店主は激怒して、劉さんを営業妨害で訴えた。
台中地裁は劉さんに対し、「合理的な批評範囲を超えている」として「拘役(勾留)30日」の判決を下した。が、劉さんはこれを不服として高等裁判所に上訴。「まずい」というのは体験に基づいた感想であり、「店内の環境が不衛生でゴキブリがいた」というのは事実だとして、悪意に基づく批評ではなかったと主張した。
しかし二審の裁判官も、劉さんがこの店で「乾麺」を食べたのはたった一度であることを指摘。一度の体験によって店の料理すべてを「まずい」と決めつけた文章を不特定多数に向けて発信することは不適切で、法律が保障する言論の自由の範囲を超えているとした。
そして、裁判官は双方に和解を勧告。劉さんは当該記事を1年余りも公開し続け、6万人のアクセスがあったことから、店側は1日当たり1,000元、計50万元の損害賠償を請求したが、最終的には劉さんが同店に謝罪し、20万元を支払うことで和解が成立した。
味覚は個人差が大きい。今回まさに「口は災いの元」となった劉さんには、よい教訓になっただろうか。
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