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血液不足が深刻化、コーヒー無料で献血呼び掛け


ニュース 社会 作成日:2007年10月11日_記事番号:T00003078

血液不足が深刻化、コーヒー無料で献血呼び掛け

 
 相次ぐ台風の襲来や中秋節の四連休が影響して献血者が激減し、血液不足が深刻化している。

 台北献血センターでは、これまで1日当たり平均1,650袋(1袋は250ml)の血液を確保し、全土の血液バンクに7日分の安全在庫を提供してきた。通常、血液の保存期間は35日間と比較的長いが、今月10日時点での血液在庫量はわずか3,000袋と2日分の需要にも満たない不安な状態だ。目下、あらゆる血液型の血液が不足しているという。

 この状況を知った周錫イ台北県長(イは王へんに韋)は10日、双十節の行事の後で自ら献血に赴き、2袋分、500mlを採血。血液不足の解決に向け、12日に台北県政府で献血活動を実施することを決定した。

 周県長は、台北県政府職員をはじめ県民に広く献血を呼び掛けようと、献血者には八里愛心療養院の移動式カフェのコーヒーを無料で振る舞うサービスを用意する。また、身体障害者が働く工場が簡単な菓子類を提供するほか、視覚障害者によるマッサージサービスも実施する。

 これまで台北献血センターが台北県政府で実施してきた献血活動の採血量は、昨年の286袋が過去最高だったが、黄谷鶯同センター業務組長は「明日はこれを超える記録が出るかも」と期待する。

 なお、12日に実施される献血活動は、台北県政府1階大ホールで午前9時から午後4時まで。大台北地区には19カ所の献血ルームがあるほか、街頭での献血のためバス型の移動式採血車が巡回している。