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台泥の中国事業、5年で生産能力倍増へ


ニュース その他製造 作成日:2011年6月23日_記事番号:T00030806

台泥の中国事業、5年で生産能力倍増へ

 セメント大手、台湾水泥(台湾セメント、台泥)は、中国において第12次5カ年計画(2011〜15年)が進められる中でインフラ整備などによる需要成長が見込めることから、中国での生産能力を今年末の5,500万トンから16年に1億トンへとほぼ倍増させる考えだ。一方、亜洲水泥(アジアセメント、亜泥)も、今年末に2,500万トンが予想される中国の生産能力を拡充し、15年に中台合わせて5,000万トンとする計画だ。これにより同期間の設備投資で、台泥は25億米ドル、亜泥は10億米ドルの投入を見込む。23日付工商時報が伝えた。

 台泥の辜成允董事長は、第12次5カ年計画の期間中、水利事業関連で4兆人民元(約50兆円)規模の公共工事や、「保障性住宅」(低所得層向け住宅)3,600万戸の建設が見込めると指摘。買収・合併や工場新設などを通じ生産能力を増強し、「華南で最大手、中国で3位」の地位を目指す。

 亜泥の徐旭東董事長は、中国では需要が成長する一方、環境保護政策により業界内で旧型工場の淘汰や新ライン設置抑制が行われ、供給量の成長が鈍化すると指摘。ただ、同社はこれをチャンスとして増強を進め、5年以内の同国トップテン入りを目指す。