ニュース 社会 作成日:2011年6月24日_記事番号:T00030825
台北市が発表した統計によると、台北MRT(都市交通システム)で2010年に発生した犯罪は286件で、検挙率は26%と低く、被害者の4分の3は泣き寝入りしていることが分かった。MRTの治安悪化が懸念されている。
最も多かったのはスリ——窃盗(145件)で全体の半数を占め、携帯電話と財布をすられるケースが多かった。窃盗は09年と比べて5割(31件)も増加した。
2位は遺失物横領(63件、全体の22%)。ほとんどが駅構内のトイレでの忘れ物を盗まれたケースで、ノートパソコン、携帯電話、かばん(荷物)の被害が多かった。
3位は傷害事件(24件、8.4%)。混み合っている車内や、席取りの際にけがをするケースが多かった。4位は痴漢行為など性犯罪(16件、5.6%)。
窃盗と遺失物横領が全体の7割以上を占め、窃盗、遺失物横領、傷害ともに前年より4〜5割増加していた。解決に至ったケースは計74件で、59人が逮捕された。検挙率は2年連続で25%前後の低い水準にとどまっている。
台北市警察局捷運警察隊の宋景武大隊長によると、警察隊は120人余りを動員し治安維持に当たっているが、台北MRTの利用者は毎日延べ160万人に上り、検挙率をこれ以上アップするのは難しいという。
宋大隊長は、携帯電話や財布など貴重品は身に付け、もしリュックなどに入れる場合は底の方に入れてファスナーを閉めるようアドバイスした。若い女性は、できるだけ露出度の高い服装を避け、常に周囲の状況に注意して自己防衛をするよう呼びかけている。
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