ニュース 社会 作成日:2011年6月28日_記事番号:T00030885
馬英九総統の就任後、台湾全土で政策的に中国式の中国語ローマ字表記法、漢語拼音(ピンイン)を導入する動きが広がる中、古い街並みで知られる新北市の淡水、彰化県の鹿港で、旧来の表記の復活を認めるよう求める声が高まっている。内政部地政司は、歴史的な意義が認められる場合などに、特例として旧来の表記の継続使用を認める方針を示している。28日付自由時報が伝えた。
漢語拼音に従えば、淡水は「DANSHUI」、鹿港は「LUGANG」と表記されるが、地元は外国との通商で栄えた往時から旧来のウェード式による「TAMSUI」「LUKANG」という表記が定着しているとして、旧表記を復活すべきだと主張している。
淡水にある淡江中学校史館の蘇文魁主任は、「TAMSUIという表記は古地図や日本統治時代の文献を含め、300~400年にわたり使われている。(表記変更は)孫が祖父の名前を変えるようなものだ」と旧表記の復活を強く主張した。
馬英九政権は、中国語のローマ字表記法として、世界的に中国式の漢語拼音が定着する中、中台間で表記が異なったり、市中に異なる表記が混在したりすると、外国人の混乱を招きかねないとして、街路表示などを漢語拼音に一斉に改めた。しかし、慣れない中国式表記への抵抗感に「中国嫌い」の心理も加わり、しゃくし定規に漢語拼音を採用することには反対の声が根強いことも事実だ。
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