工作機械メーカーの和大集団は27日、中国・江蘇省淮安市に新工場を建設すると発表した。投資額は4,000万米ドルで、系列の和大工業、高鋒工業による中国での生産拠点を集約し、大幅な生産増強を図る構えだ。28日付工商時報が伝えた。
江蘇省では、和大の無錫工場が鉄道駅周辺に、高鋒の昆山工場が市中心部にそれぞれ位置しており、いずれも移転を求められている。このため、和大集団は両工場を淮安市に同時に移転し、２期に分けて新工場を建設する方針を固めた。新工場の敷地は160畝（約10.6ヘクタール）で、第１期は来年中に着工し、2013年の操業開始を見込む。
現在の月間生産額は無錫、昆山工場ともに1,200万台湾元（約3,300万円）だが、移転後は和大の新工場で4,500万元、高鋒の新工場で7,500万元の生産を見込む。
同社の沈国栄総裁は「移転に向け、現地政府と補償問題に関する協議を開始したが、まだ補償額は決まっていない」と説明した。
同社は淮安新工場のほか、天津、南寧、重慶などへの工場設置の可能性を探っている。
