ニュース 電子 作成日:2011年6月28日_記事番号:T00030907
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のシリコンウエハーメーカー、台塑台湾勝高科技(フォルモサ・サムコ・テクノロジー)の李志村董事長は27日、第3四半期の12インチシリコンウエハー価格の1〜2割値上げを決めたことを明らかにした。既に顧客との価格交渉も終えている。8インチシリコンウエハー価格は据え置きとなる。28日付工商時報が伝えた。
東日本大震災によって、信越化学工業、SUMCO、MEMCなど半導体用シリコンウエハーメーカーの東北・関東地方の工場が一時操業停止となり、世界的に12インチウエハーの供給不足が深刻化した。李董事長によると影響は依然続いており、台勝科は顧客の発注切替を受けて第2四半期売上高が前期比で1割以上の成長となる見通しだ。
また第3四半期について同社は、大震災で被災した工場が5〜6月に稼働を再開したものの、顧客サイドの在庫補充の需要は強く、同社の8インチおよび12インチウエハーの生産ラインは引き続きフル稼働となるとの見方を示した。
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