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ウイルス性結膜炎、18年ぶりに大流行


ニュース 社会 作成日:2007年10月12日_記事番号:T00003104

ウイルス性結膜炎、18年ぶりに大流行

 
 児童の間で急性出血性結膜炎が大流行している。基隆市では今月4日から11日までに感染者数が3,000人を突破。眼科に長蛇の列ができ、衛生署基隆医院の眼科は24時間診察を開始した。台北県や雲林県などでも流行しており、患者数は全土で4,000人と推定される。

 衛生署疾病管制局の調べで、この急性出血性結膜炎はエンテロウイルスの一種である「コクサッキーウイルスA24型」への感染によるものと判明した。台湾ではかつて1985年、86年、88年、89年にコクサッキーウイルスA24型が流行しており、今年の大流行はまさに18年ぶりとなる。

 コクサッキーウイルスA24型による急性出血性結膜炎の最大の特徴は、結膜下出血を起こすこと。そのほかに目の異物感や痛み、目やにの増加、リンパの腫れなどの症状が出る。潜伏期間は2~7日間で、発病後は10日ほどで治るが、感染力が非常に強いため、ひどい場合は隔離措置が必要になる。感染を防ぐ方法としては、手を清潔にする、他人とタオルや目薬、化粧品などを共用しない、手で目をこすらない――などが挙げられる。

 疾病局によると、今回の結膜炎は今年6月に中国広東省東莞、深セン、香港で流行したのが発端。その後海南島、湖南、上海、重慶へ広がり、台湾では新学期が始まった9月から基隆市をはじめ、台北県、雲林県、宜蘭県、花蓮県、屏東県、嘉義県・市、彰化県などで流行し始めた。中南部では9月下旬~10月初めに流行のピークを迎え現在は落ち着きをみせているが、北部ではまだピークを越していない状況だという。