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AUOと奇美電、来年Q2まで赤字=ゴールドマン


ニュース 電子 作成日:2011年7月5日_記事番号:T00031051

AUOと奇美電、来年Q2まで赤字=ゴールドマン

 ゴールドマン・サックス証券は4日、液晶パネルの需要低迷は今後も続くとして、業界大手の友達光電(AUO)および奇美電子(チーメイ・イノルックス)の今年通年の赤字額はAUOが322億台湾元(約905億円)、奇美電で382億元に上るとの見通しを示した。さらに、両社は来年第2四半期まで赤字が続くと予測した。5日付工商時報が伝えた。

 同証券は、パネル供給量の増加は抑えられているものの、応用製品の需要も予測を下回っていると指摘。パネル出荷枚数と価格上昇幅がともに予測を下回った第2四半期と同様の状況が、下半期も続くとの見方だ。

 市場別の需要状況に関しては、日本では予測以上、中国では予測通りとなっているが、北米・西欧市場の減退を埋められていないとしている。

 欧米市場の低迷については、▽液晶テレビの普及率が既に高水準に達している▽発光ダイオード(LED)光源や三次元(3D)対応など新製品に対する購買意欲が高まっていない▽景気先行きの不確実性──を主因に挙げた。こうした中、同証券は通年の液晶テレビ世界出荷台数予測を380万台(1.8%)引き下げ2億670万台とした。成長率は7.9%と2.1ポイント下方修正した。