ニュース 電子 作成日:2011年7月5日_記事番号:T00031053
鴻海科技集団(フォックスコン)は4日、パソコン、携帯電話や関連部品7項目、合計1億7,582万米ドルの新規・追加投資計画を発表した。リチウムイオン二次電池参入となる新会社を、アップルのタブレット型PC「iPad」生産の重要拠点である中国・四川省成都市に設立する。増資を行うデジタルカメラ用レンズモジュール子会社にも、アップルのサプライチェーン入りの観測が出ている。今回の大規模投資は、アップル向け部品受注の獲得に対する強い意欲の表れとみられる。5日付経済日報などが報じた。
鴻海が4日の董事会で決議した中国投資計画は、▽富鼎電子科技(嘉善)、PC製造販売(投資額7,000万米ドル)▽富泰華工業(深圳)、携帯電話(5,000万米ドル)▽三営超精密(晋城)、レンズモジュール(2,600万米ドル)▽原瑞電池科技(成都)、リチウムイオン二次電池セル・電池モジュール(1,800万米ドル)▽全億大科技(仏山)、光学レンズ(671万米ドル)▽富鴻揚精密工業(深圳)、プラグ・コンセント(500万米ドル)▽東莞乙宏精密模具、モジュール(11万7,000米ドル)──。
鴻海はリチウムイオン二次電池市場参入によって、ノートPC部品のサプライチェーンをより充実させる。
ジニアスと受注競争
三営超精密はスマートフォンやノートPC、ゲーム機用のレンズモジュールを生産しており、同社に対する投資は4月の2,400万米ドルと合わせて5,000万米ドルに上る。市場では、アップルの次世代機種、「iPhone5」や「iPad3」向け製品を受注する可能性が指摘されている。実現すれば、iPadフロントカメラ用VGAレンズは、玉晶光電(ジニアス・エレクトリック・オプティカル)と受注を奪い合うこととなる。
証券会社によると、三営超精密はアップルのほか、宏達国際電子(HTC)、ソニー、モトローラ、マイクロソフトも主要顧客としている。製品はローエンドの130万画素から、ミドルエンドの300万、500万画素、ハイエンドの800万、1,300万画素までカバーしている。市場観測によると、鴻海は三営超精密を2〜3年以内に上場させることも検討しているようだ。
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