ニュース 農林水産 作成日:2011年7月7日_記事番号:T00031092
バナナ、パパイヤなどが夏の収穫期を迎える中、屏東県の農業関係者は6日、果物価格が低迷して商売にならないとして、立法委員に陳情を行った。7日付中国時報が伝えた。
農業従事者らは曽永権・立法院副院長(左2)に「バナナを中国に輸出したい」と訴えた(中央社)
陳情に訪れた農業従事者は、異常気象で収穫時期が狂い、供給過剰になっていると説明した。
潘孟安立法委員(民進党)によると、パパイヤは昨年末の1キログラム当たり26台湾元(約73円)から今年6月にはわずか同4元に値下がりしているという。
パパイヤ農家によると、パパイヤを1ヘクタール栽培するのにかかる費用は50万~60万元で、1個当たりのコストは13元程度となるが、現在の産地価格は3~5元で、1キログラム当たり10元の損失が出る計算になるという。
ある栽培農家からは「パパイヤ1個がヤクルト1本の値段にもならない」といった嘆きの声が上がった。生産地では売れば売るほど赤字になるため、せっかく栽培した果物を収穫せずに、傷むまで放置せざるを得ない状況だという。
これに対し、行政院農業委員会(農委会)の関係者は「パパイヤの小売価格は10~15元で、正常な水準だ。需給バランスは崩れておらず、価格暴落の問題は存在しない」と述べ、農家の主張に疑問を投げかけた。
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