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台橡、タイヤ用ゴム減産を検討【図】


ニュース 石油・化学 作成日:2011年7月8日_記事番号:T00031126

台橡、タイヤ用ゴム減産を検討【図】

 合成ゴム大手、台橡(TSRC)は、タイヤの原料となるスチレン・ブタジエンゴム(SBR)とブタジエンゴム(BR)について今月からの減産を検討している。同社は、原料のブタジエン価格上昇を受け、合成ゴム約10%の値上げを決定しているが、この上げ幅では損失拡大が避けられない上、川下の購買意欲減退が予想されるためだ。8日付蘋果日報が伝えた。

 台橡の陳青原副総経理は8日、ブタジエンの最新オファー価格は1トン当たり4,200米ドル以上で、第3四半期も上昇が続くことが予想されるため、合成ゴム値上げを決めたと説明。顧客の一部はこの値上げに難色を示しており、調達が抑えられる可能性もあるとの見方を示した。

 同社は既に、高雄工場SBRラインの稼働率を80%にとどめており、BRラインも第3四半期は75%に引き下げる見通しだ。また、中国江蘇省の南通工場で年次保守の実施を前倒しする可能性もある。

 同社第1~第2四半期、低価格の原料在庫が十分にあったため利益は高水準を維持したが、第3四半期からは原料価格上昇が利益を圧迫するとみられる。