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「何事も中国頼み」、李元総統が馬政権を痛烈批判


ニュース 政治 作成日:2011年7月11日_記事番号:T00031146

「何事も中国頼み」、李元総統が馬政権を痛烈批判

 李登輝元総統は9日、馬英九政権について「中国を世界最強と勘違いし、何をするにも中国頼みで、台湾の民主は後退の危機にある」と痛烈に批判した。来年の立法委員・総統の同日選では「台湾の主体性を堅持する者を選ぼう」と、政権交代を呼びかけた。10日付自由時報が報じた。

 李元総統の発言は、同日開催された「李登輝学校」の講義でなされた。この中で李元総統は、2000年の総統退任時に実現を期待した10項目にわたる台湾の将来像はまったく達成されていないとして、「国家に進歩がない。総統を変えるべきだ」と訴えた。また現在の中国について、「物価の変動が激しく、農産物の値上がりが続き、失業率もどんどん上昇している。経済成長率は高いが、こんな状況は長く続かない」と指摘した。

 また自身が公金横領で起訴されたことについて李元総統は、「1945年に米国が国民党に台湾を引き渡した後、228事件が起き、多くの人が理由もなく逮捕されたのと同じ」と、政治弾圧だと主張した。

 李元総統の発言に対し、総統府の范姜泰基報道官は、「こうした歪曲(わいきょく)と社会に対立をあおる発言を市民が受け入れることはないと信じる。馬総統は一貫して中華民国の主権を守る姿勢を崩していない」と反論した。