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中台間のケミカルタンカー運航に規制、台湾に恩恵


ニュース 運輸 作成日:2011年7月11日_記事番号:T00031147

中台間のケミカルタンカー運航に規制、台湾に恩恵

 中国交通運輸部はこのほど、外国籍のケミカルタンカーが中台間で第三地経由により不定期運航することを2012年1月1日以降は認めないとする決定を下した。今回の決定は、台湾の海運業界には追い風となる見通しだ。9日付経済日報が伝えた。

 今回の方針の対象には、コンテナ貨物船やばら積み貨物船は含まれない。また、外国国旗を掲げる台湾側の便宜置籍船は運航が認められる。

 台湾交通部関係者は「現在、外国籍のタンカーが第三地経由の中台航路を運航しているが、中国側がそれを差し止めれば、ケミカルタンカーを保有する台湾の海運業者にとってはメリットになる」と指摘した。ただ、日本や韓国など外国籍船舶をリースしてきた船舶代理業者にとっては打撃となる。

 中台間では過去、直航が認められるまで、第三地経由の航路で化学品の輸送が行われてきた。このため、現在も第三地経由の航路が存続されている。しかし、中台間の海運直航が活発化し、中台双方のケミカルタンカーの数が40隻以上に増える中、中国側は外国籍の船舶に頼らずに、中台間の化学品輸送需要を十分に賄えると判断したもようだ。