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蔡主席の「台湾人」CF、族群問題に波紋


ニュース 政治 作成日:2011年7月12日_記事番号:T00031177

蔡主席の「台湾人」CF、族群問題に波紋

 総統選の野党・民進党公認候補、蔡英文主席がテレビで放映中の選挙コマーシャル(CF)で、「わたしは台湾人。わたしは蔡英文」と自身を紹介していることに対し、国民党陣営から族群(エスニックグループ)間の対立をあおっているとして批判が起きている。中国人としてのアイデンティティーを重視する新党の郁慕明主席は11日、「わたしは郁慕明。わたしは中国人」というメッセージを発表し、蔡氏、および国民党の公認候補で現職の馬英九氏に対し、自分が中国人でもあるかどうか表明するよう求めた。12日付自由時報が報じた。

 これに対し馬氏の選対本部、台湾加油讃の段瑋広報担当は馬氏の発言として「血統上は中華民族で中華文化を熱愛している。立場は台湾にアイデンティティーを持ち、台湾のために努力する台湾人で、国籍は中華民国だ」と回答した。

 蔡氏選対本部の陳其邁広報担当は「台湾にアイデンティティーを持ちさえすれば台湾人であり、選挙CFで明確に伝えている。馬氏には台湾にアイデンティティーを持っているかどうかの問題がある」と述べた。

 郁主席は、国民党の「台湾で台湾のために努力する人はみな台湾人」という反応に対し、「馬総統が中国人でないことを暗示しているようだ。馬総統は自身が中国人であるかどうか明確にする必要がある」と語った。