血糖値測定器メーカーの五鼎生物技術（エイペックス・バイオテクノロジー）は11日、中国市場を攻略するため、現地に合弁で新工場を設置すると発表した。投資額は３億台湾元（約８億3,000万円）を見込む。12日付経済日報が伝えた。
工場の建設地は、江蘇省蘇州市か浙江省杭州市周辺の予定。今年第４四半期に着工し、来年にも量産を開始する。初年度は血糖値測定器50万台と血糖値検査キット2,500万セットを生産する。血糖値測定器50万台は、売上高にして500万米ドル相当となる。うち40万台は海外に輸出する考えだ。
合弁相手について、沈燕士同社董事長は「台湾と中国の上場企業３社と交渉を進めている」と述べた。
証券会社の予測によると、中国では糖尿病患者が急激に増加し、血糖値検査市場は年間1,734億人民元（約２兆1,500億円）に達する見通しだ。現在中国では血糖値検査キットの供給が不足しており、現在同キットを生産する中国企業も３社しかないため、市場の潜在成長力は大きいとみられている。
