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欧州財政危機、台湾のリスク資産2000億元


ニュース 金融 作成日:2011年7月13日_記事番号:T00031209

欧州財政危機、台湾のリスク資産2000億元

 欧州各国で財政危機が広がる中、中央銀行の統計によると、財政危機が表面化している5カ国(ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア、アイルランド)の金融商品に対する台湾の銀行の投資総額が3月末時点で51億6,500万米ドルに上ることが分かった。保険業界も5カ国に600億〜700億台湾元(約1,650億〜1,900億円)を投資しているとみられ、金融業界全体で欧州財政危機に伴うリスク資産は2,000億元を超えると推定される。13日付経済日報が伝えた。

 中銀は「もし5カ国のうち1カ国でも債務不履行に陥った場合、連鎖反応が起き、財政が不健全な他の国に対する信頼感も揺らぐ」と懸念を示した。

 一方、生命保険業界関係者は「5カ国への投資は、すべて格付けが高い債券なので、問題は生じないはずだ」と語った。その上で、欧州の財政危機が台湾の金融業界にもたらす影響は限定的だが、世界的な株安を招けば、多額の投資損失が出かねないとして懸念を示した。