ニュース 社会 作成日:2011年7月14日_記事番号:T00031230
 新北市衛生局は13日、切腹自殺を図った男性の腹部画像をインターネットで公開した看護師に対し、1万2,000台湾元の罰金と1カ月間の停職を命じた。患者のプライバシーを不特定多数に公開するという不謹慎な行為に、世間からは驚きと非難の声が集中している。
「白衣の天使」のイメージを損なったのは、亜東医院(新北市)のベテラン女性看護師、何さん(33)。救急治療室勤務の何さんは12日正午ごろ、包丁で腹を刺して自殺を図った男性が運ばれて来た際、20センチ以上裂け、腸が飛び出した血まみれの腹部を携帯電話のカメラで撮影。さらに午後7時ごろ、その画像をインターネットのフェイスブックにアップした。
その上、「今日の外科は切腹自殺未遂患者。武士道精神で自分の腸を取り出すなんてカッコいい。更衣のとき分かったんだけど、この人、自分で陰毛を全部剃ってたの。変ね」など、嘲笑するようなコメントも付けた。すると直後に友人から「すごい!」「吐きそう…救急室の看護師は天下無敵ね」などのコメントが寄せられた。
ところが、3時間ほどでこの画像がネット上の掲示板に拡散し、何さんの行為が知れわたると、「看護師というのはこの程度のレベルなのか?患者の写真をネタにするなんて」「変態、空気が読めなさすぎる」「もう医者や看護師は信じられない」など、ネットユーザーから批判の声が噴出した。
何さんは写真を削除し、フェイスブックも閉鎖したが後の祭り。亜東医院が緊急記者会見を開いて謝罪する大騒動に発展してしまった。台湾医療改革基金会の張苙雲董事長は、「プライバシーを守ることは、患者を尊重する最低限の心得。何看護師は公開謝罪すべきだ」と批判している。
自殺を図った男性は幸い一命を取り留めたが、裂けた腹から飛び出した自分の腸が大勢の人の目にさらされたと知ったら、どんな心地がするだろうか?
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