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李元総統「宋氏はより高いポストを」、立法委員選への出馬示唆で


ニュース 政治 作成日:2011年7月18日_記事番号:T00031294

李元総統「宋氏はより高いポストを」、立法委員選への出馬示唆で

 来年1月の総統・立法委員選での国民党との選挙協力を拒否した親民党は15日、宋楚瑜主席が立法委員選に花蓮選挙区から立候補することを検討していると表明した。これに対し李登輝元総統は17日、宋主席の行政手腕は非常に高いため立法委員ではふさわしくなく、より高位のポストを狙うべきとの考えを示した。李元総統の発言には、宋主席が総統選に立候補すれば国民党支持層の票が割れ、野党・民進党候補、蔡英文主席に有利になるとの思惑があるとみられる。18日付蘋果日報などが報じた。

 李元総統は、「行政手腕にかけては(宋主席は)最も優秀だ。彼よりも優秀な人物はいない」と宋主席を絶賛。「どのような高いポストがふさわしいと思うか」というメディアの質問は「分からない」とかわした。

 宋主席が花蓮選挙区から立法委員選に立候補する可能性について、かつて親民党の立法委員を務めた傅崐萁・花蓮県長は17日歓迎の意を示し、「長年中央から重視されてこなかった東部のために尽力するというのであれば、真に台湾を愛することの具体的な表れとなる」と述べた。

 宋主席は1994年の台湾省長選挙で花蓮県で90%以上の得票を獲得、2000年の総統選でも61%以上を獲得しており、高い人気を誇った。さらに現職県長のバックアップが望めるため、同県で立法委員選に立候補すれば当選できる可能性は高いとみられる。