ニュース 政治 作成日:2011年7月19日_記事番号:T00031325
2000年の総統選に宋楚瑜・親民党主席が出馬した際、宋氏の息子、宋鎮遠氏が米カリフォルニア州に住宅5棟を保有していると暴露した林瑞図・台北市議(人民最大党、元民進党)は18日、テレビの政治討論番組で、問題の不動産に関する資料は李登輝元総統から提供されたものだったと暴露した。19日付中国時報などが伝えた。
李登輝元総統(写真)と宋楚瑜氏の協力と対立の長年の関係は、永遠の敵も永遠の友もいない政界のシビアな現実を映し出しているようだ(17日=中央社)
宋氏は当時、陳水扁(民進党)、連戦(国民党)の両氏と総統の座を争ったが、この不動産購入資金の出所やいわゆる中興票券事件をめぐり批判を受け、陳水扁氏に惜敗した経緯がある。李元総統サイドが問題の資料を提供したとすれば、当時ひそかに陳水扁氏を支持していたとされる李元総統が宋氏に打撃を与えるために情報をリークした形となる。
李元総統は最近、宋主席が国民党との選挙協力を拒否するや、「立法委員より高いポストに就くべきだ」などと宋氏を持ち上げ、関係修復をアピールしていた。李元総統は宋主席が来年1月の立法委員選や総統選に積極的に介入すれば、野党・民進党陣営に有利に働くと踏んでいるふしがある。
林市議は「10年以上にわたり、真相を公表してこなかったが、最近、李元総統が宋主席の能力は優れているなどと発言していることは嘆かわしい。宋主席が再度選挙に介入すれば、台湾の分裂を招く」などとして、李元総統の動きをけん制した。
これについて、李元総統の事務室は「事実無根だ」として、暴露内容を否定した。
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