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少女をモーテルに連れ込んだ運転手、警察が放免


ニュース 社会 作成日:2011年7月20日_記事番号:T00031348

少女をモーテルに連れ込んだ運転手、警察が放免

 基隆市で先月、タクシーで帰宅途中の少女(16)が運転手の男(50)からモーテルに誘われ、危うく暴行被害を免れる事件があった。その後、少女は警察に通報したが、警察側は「運転手が性的な目的で誘ったとは言えない」との理由で、運転手を放免していたことが、20日付蘋果日報の報道で明らかになった。

 少女の証言によると、6月2日午前、基隆市内から数人でタクシーに乗り帰宅途中、後部座席が空いていなかったため、助手席に乗った少女は、後部座席の知人がすべて下りた後、運転手に回り道をされた上、「おれと付き合わないか。年齢は問題じゃない」などと持ちかけられた。

 運転手はそのまま基隆市内を離れ、新北市万里区内のモーテルに少女を連れていき、「ここで休まないか」などと話しかけたが、少女は車から降りることを拒み、性的な被害を免れた。あきらめた運転手は少女を自宅まで送り、「今どき援交なんて大したことじゃないだろう」という捨てぜりふを吐いたという。

 少女はタクシーから降りると直ちに警察に通報した。しかし、少女は警察署で、女性警察官から「これでは言葉や身体による嫌がらせには当たらない。運転手はあなたと友達になりたかっただけだ。大したことではない」などと諭されたという。

 警察側は19日、取材に対し、「不法な侵害行為や誘拐といった状況がなかった。運転手には注意を行った」と説明した。しかし、こうした警察の対応には、弁護士や女性団体などから「ひどすぎる」という批判の声が上がっている。

 少女はインターネット上で「危うく性的暴行を受けるところだった。罪のない基隆市民にこれ以上被害に遭ってほしくない」と訴えた。