不動産仲介大手、永慶房屋の統計によると、台北市の高級住宅物件の第２四半期の１坪当たり成約価格は過去最高の108万8,000元（約300万円）だった。高級住宅市場は、６月のぜいたく税導入の影響をそれほど受けておらず、同月の１坪当たり成約価格は、さらに112万5,000元まで上昇した。20日付蘋果日報が伝えた。
同社は高級物件が集中する信義計画区、大安区、中正区、天母エリア、大直再開発区で、価格6,000万元以上の物件を対象に統計をまとめた。
第２四半期の成約価格は、前期（107万2,000元）を1.49％上回った。成約件数（453件）も過去最高だった。ぜいたく税導入前の駆け込み売買が増えたためとみられる。
永慶房屋によると、豪邸の代名詞とされる「宏盛帝宝」（仁愛路）では、成約価格が１坪200万元の大台を超えた。
大師房屋の黄紹庭・信義営業所長は「第２四半期にはぜいたく税の課税対象となる物件を売り急ぐ動きがみられたが、価格は下がらなかった」と指摘した。
