ニュース 社会 作成日:2011年7月27日_記事番号:T00031492
ここ台湾でも、男女の愛情を濃密に描く韓流ドラマがブームとなって久しい。これに刺激されてか、台湾ドラマも最近では、キスシーンやベッドシーンなど性的な描写がエスカレートしている。刺激的な方がより高い視聴率を取る現状もあって、各局が競うように露出度を高めている。
現在、視聴率ナンバーワンの恋愛ドラマ「酔後決定愛上你」。激しいキスシーンが話題だ(中央社)
そんな中、小児科の医師から、子どもの性的な早熟に悩み、相談に来るケースが最近5年で倍増しているとの報告が上がっている。過去10年で約5,000人の早熟児を診てきた国泰総合医院小児科の侯家瑋主任は、早熟の多くは食生活の偏りによる肥満が主な原因だが、早熟児の20%は長期間にわたり恋愛ドラマを見ることが習慣となっていたと指摘した。
小学校3年生の小美ちゃん(8歳)は、身長130センチ、体重35キロのまだまだ小さな体にもかかわらず、既に乳房が膨らみ始めている。医師の問診で、彼女は普段からフライドチキンなど脂分の多い食べ物を好む上、ここ1年、母親と一緒に恋愛ドラマを見ることが多かったことが分かった。
侯主任によると、小さいうちから恋愛ドラマや恋愛小説、恋愛マンガなどに触れすぎると、性ホルモンが刺激され早熟となる傾向があるそうだ。
また、早熟は「他人より早く大人になるだけ」と軽く見てはいけない。台北医学大学附設医院児童遺伝科の楊晨医師は、早熟相談に来た性的早熟児の3分の1近くが、身長の成長が止まったと警告する。
楊医師によると、わが子が早熟かどうかを見分ける方法は、女児の場合は7歳前に成長が速まって乳房が膨らみ、その後1〜2年で陰毛が生え始めれば、すぐに診察を受けるべきだという。「初潮を迎えてからでは遅い」そうだ。
一方、男児の場合は9歳前に急成長が始まり、第二次性徴が現れるかどうかで見極める。「陰毛が生えただけならまだ間にあう。脇毛が生えたら手遅れ」と警告する。
ある児童相談ホットラインの統計によると、1日に約30件あるという相談のうち、最も多いのが「恋愛相談」だという。専門家は保護者に対し、子どもが「大人の世界」を早くのぞきすぎないよう、注意を呼びかけている。
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