来年１月の総統選で、野党・民進党の総統候補の蔡英文主席とペアを組む副総統候補について、選挙対策本部総指揮の謝長廷・元同党主席は29日、記者からの「党内の人物ではないようだが？」という質問に対し、「党内ではない」とうなずいて答えた。具体的な人物名は蔡氏自身が今後発表するという。中時電子報電子版が同日伝えた。
林信義氏（中央社）
謝氏はまた、「党内の反発を招かないのか？」との質問に「ありえない。党内も受け入れる」と答えた。謝氏は既に人物名を知らされており、それを受け入れているもようだという。
なお、中央社が党幹部の話として同日伝えたところによると、副総統候補には中華汽車工業（チャイナ・モーター）元総経理で、民進党政権で経済部長、行政院副院長兼経済建設委員会（経建会）主任委員を歴任した林信義氏の呼び声が高いという。ただ、蘇貞昌・元主席や蘇嘉全秘書長も依然候補に入っており、遅くとも８月28日の党大会の前に人選を決定する方針だ。
謝氏は選挙戦に関して、「正義」をスローガンに掲げ、貧富の格差拡大や原子力発電所の安全問題、海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）に対する民主的監督制度の導入などで訴えを行っていく考えを示した。
