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LUXGEN、杭州で量産開始


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2011年7月29日_記事番号:T00031577

LUXGEN、杭州で量産開始

 裕隆企業集団の自社ブランド、「LUXGEN(納智捷)」が28日、中国・浙江省杭州市の蕭山工場で量産を開始した。台湾自動車ブランドとして初の海外生産だ。裕隆集団と東風汽車が折半出資する東風裕隆汽車は、5年以内に年間販売台数20万台、売上高250億人民元の目標を達成し、10年以内に年産額1,000億人民元(約1兆2,000億円)を目指すと宣言した。29日付工商時報などが報じた。


台湾で今月11日に発表されたLUXGEN7SUVシリーズの「スポーツ+」。LUXGENは今週、自動車で唯一、経済部の「台湾100大ブランド」に選ばれた(同社リリースより)

 海外生産1車種目に選ばれたのは、LUXGENのスポーツ多目的車(SUV)、「LUXGEN 7 SUV」。東風裕隆は7月末から19万~27万人民元で予約販売を受け付け、9月中旬に中国全土で発売する予定だ。中国の販路は年内に80~85店とし、その後まず100店まで拡大する計画だ。

第1期生産目標は年間12万台、第2期は15万台。販売は生産初期段階で月間5,000台を目指し、2012年中ごろの黒字転換を狙う。

シェア3割、中国ブランド超え期待

 厳凱泰・裕隆集団執行長は生産開始式典で、「両岸(中台)協力による自動車ブランドの夢が実現に向け動き出した」と喜びを表した。

 朱福寿・東風汽車総経理は、LUXGENは中高級層がターゲットで、市場開拓によって、中国の地場ブランドが超えられない市場シェア3割の壁を破ることができると期待感を示した。

 周文杰・東風裕隆董事長は、SUVに続き、多目的車(MPV)などを毎年1~2車種ずつ投入していく方針を示した。現在既に8車種の開発を完了しており、来年末にもセダンを発売する予定だ。また、日本から輸入するトランスミッション以外は、部品の現地調達を進め、将来的には現地調達率を85%に引き上げたいと語った。

輸出拡大へ、10カ国以上と協議

 納智捷汽車の胡開昌総経理は先日、LUXGEN輸出に関し、ベトナムや南米で新車販売を開始したほか、下半期にはオマーンなどでも発売するとの見通しを示した。このほか、10カ国以上の販売店と協議していることを明かした。