ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

SIS、チップセット事業から撤退へ


ニュース 電子 作成日:2011年8月2日_記事番号:T00031633

SIS、チップセット事業から撤退へ

 矽統科技(SIS)はこのほど、今年末をめどにパソコン向けのチップセット事業から撤退する意向を固めた。2日付電子時報が伝えた。

 SISはかつて、威盛電子(VIAテクノロジーズ)とともに世界のチップセット市場で一定のシェアを確保していたが、インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの攻勢で、業績は悪化の一途をたどっていた。このため、SISは現在の受注分の生産を終えた段階で、チップセットの出荷を中止することを決めた。

 SISのチップセット出荷量は既に少量で、生産品目もローエンド向けが中心となっていたため、市場ではこれまでも同社がチップセット事業から撤退するとの観測が根強かった。SISは既に1年近くチップセットの新製品を発表しておらず、同社製品を採用する企業もほとんどなくなっていたため、実際には既に撤退をほぼ完了している格好だ。

 SISは今後、マイクロソフト(MS)の家庭用ゲーム機「Xbox360」向けのチップやスマートテレビやタッチパネル向けのシングルチップなどの生産に注力する構えだ。

 台湾メーカーでは、VIAも既に自社のプロセッサー向けのチップセットを生産しているだけで、台湾製チップセットは世界のパソコン市場からほぼ姿を消すことになる。