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日本の教科書「台湾は中国領」、外交部抗議も反応なし


ニュース 政治 作成日:2011年8月4日_記事番号:T00031669

日本の教科書「台湾は中国領」、外交部抗議も反応なし

 台湾の対日窓口機関、亜東関係協会の黄明朗秘書長が2日明らかにしたところによると、日本の教科書の一部に「台湾は中国の領土」と記載されていることに対し、外交部は既に日本政府に対し抗議を行ったものの、5カ月たった今も何の反応もないという。これについて許世楷・前駐日代表は「われわれの政府は既に自ら『一つの中国』を承認しており、これでは台湾が中国の一部ではないと日本に理解してもらうことはできない」と語り、「まず馬英九政権の政策を見直さなければならない」と指摘した。自由時報などが報じた。

 黄秘書長によると、外交部は既に昨年7月に同問題を把握し、直ちに日本交流協会に重大な関心を持っていると伝え、馮寄台駐日代表も同年12月、毎日新聞に「教科書の台湾表記に危惧」と題する文章を寄稿して懸念を表明した。

 さらに今年3月に日本の文部科学省の検定に合格した、出版社2社の中学生向け「地図帳」で「台湾は中国の領土」と記載されていることが分かり、外交部は交流協会の今井正代表を呼んで抗議した。しかし現在のところ日本から具体的な反応はないという。