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遺伝子組換えイネ、不認可で賠償請求


ニュース 農林水産 作成日:2011年8月9日_記事番号:T00031758

遺伝子組換えイネ、不認可で賠償請求

 国際基因科技(インジン・バイオテクノロジー)はこのほど、行政院国家科学委員会(国科会)、中央研究院(中研院)から特許技術移転を受けた「フィターゼ遺伝子組み換えイネ」の生産、販売が行政院農業委員会(農委会)によって認められず、多額の損失が出たとして、中研院などを相手取り、7,636万台湾元(約2億円)の損害賠償を求める訴えを台北高等行政法院に起こした。9日付工商時報が伝えた。

 台北高等行政法院は、原告と被告の契約は私権上の関係に当たるため、民事訴訟として扱うべきだとして、審理を台北地方法院に移すことを決めた。インジンは契約が行政契約に当たるとの見解から、台北高等行政法院の決定を不服として、最高行政法院への抗告の手続きを取った。

 インジンはフィターゼ遺伝子組み換えイネの研究開発に10年余りで1億3,500万元を投じた。このうち、一般的支出を除いた額の損害賠償を求めた。

 フィターゼ遺伝子組み換えイネの技術は1993年に中研院分子生物学研究所の余淑美研究員が世界で初めて開発に成功したもので、インジンは99年に技術移転契約を結んでいた。