中国鋼鉄（ＣＳＣ）と中国中鋼集団（シノスチール）がこのほど、北京で戦略協力協定を結んだ。ＣＳＣは将来、中国中鋼と南アフリカでの合金鋼資源の共同開発を視野に入れるとともに、中国中鋼による製品販売での協力にも期待感を示している。９日付工商時報が伝えた。
戦略提携の契約書を交わす鄒若齊・ＣＳＣ董事長（前列左）と賈宝軍・シノスチール董事長（同右）（シノスチール・ニュースリリースより）
ＣＳＣによると、両社の関係をさらに深めるため、今回の協定を機に生産や貿易、製造工程、新エネルギーなど幅広い分野での協力を強化する。両社は同時に「2011年度協力協定」も結んでおり、製品の相互調達や中継貿易の強化、経済貿易政策の合理化案の検討などが含まれている。
ＣＳＣは韓国・東部金属とフェロマンガンの共同開発を進めているが、南アフリカに合金の豊富な資源を持つ中国中鋼との協力実現に期待している。
