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ブタジエン価格高騰、台橡の利益を圧迫


ニュース 石油・化学 作成日:2011年8月9日_記事番号:T00031764

ブタジエン価格高騰、台橡の利益を圧迫

 タイヤの川上原料、ブタジエンの極東地区の最新スポット価格が過去2番目に高い1トン当たり4,050米ドルに達し、合成ゴム大手、台橡(TSRC)など川下メーカーの利益を侵食している。9日付経済日報が伝えた。

 なお、台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサプラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)の度重なる火災を受け、今後、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の工場が稼働を停止することから、ブタジエン価格が下落することは当分ない見通しだ。さらに天然ゴム価格も高止まりしており、台湾のゴム産業同業者団体、台湾区橡膠工業同業公会(橡膠公会)は、政府に輸入原料に対する関税の引き下げを求めている。

 また、急速な成長を遂げる中国内需市場を好感する橡膠公会は、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の関税引き下げ対象に工業用ゴムを含めることで中国側と迅速に交渉を進めるよう、政府に呼びかけている。