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セナオ、中華電信との共同出店で不協和音


ニュース 電子 作成日:2011年8月9日_記事番号:T00031769

セナオ、中華電信との共同出店で不協和音

 中華電信と情報通信機器販売大手の神脳国際(セナオ・インターナショナル)は8日、セナオのデジタル・コンバージェンスサービスセンター「神脳数位」の1号店を台北市南陽街に出店した。しかし、出店は当初予定より半年遅れた。背景には両社間の不協和音があるという。9日付工商時報が伝えた。

 セナオ側は台湾全土に「神脳数位」を100店舗展開する構想を抱いているが、同社に30%を出資する中華電信が待ったをかけているという。

 消息筋によると、中華電信は自社営業所で携帯電話端末の販売やブロードバンドの加入申し込みを受け付けており、セナオが近隣に出店すると顧客を奪い合うことになると懸念している。このため、中華電信は自社営業所から1キロ以上離れた場所への出店をセナオに求めているという。セナオは既に出店候補地として数百カ所をリストアップしているが、実際の出店準備は進んでいない。

 1号店の開店セレモニーには、両社幹部が姿を見せたが、セナオの林保雍総裁は「中華電信が店舗展開に協力しないならば、セナオは他の通信キャリアと提携することもあり得る」と述べ、強い不満をにじませた。