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ASUS、新興市場で躍進


ニュース 電子 作成日:2011年8月9日_記事番号:T00031780

ASUS、新興市場で躍進

 華碩電脳(ASUS)は7月売上高、ノートパソコン出荷台数がともに昨年の受託生産事業スピンオフ(分離・独立)以降の過去最高を更新した。中国、東南アジア、東欧などで好調で、これら新興市場での売上高が全体の過半を占めた。欧米の債務問題をめぐる不透明感とは裏腹に、ASUSは新製品投入によって、第3四半期も業界平均以上の業績を達成できると楽観している。9日付工商時報などが報じた。

 ASUSが8日発表した7月売上高(単独)は前月比13%増、前年同月比38%増の318億5,600万台湾元(約845億円)だった。一般のノートPC出荷台数は130万台を超えた。キーボードが着脱可能な人気のタブレットPC「Eee Pad Transformer(トランスフォーマー)」は出荷台数30万台で、前月と同水準を保った。

中国で大きく成長

 張偉明同社財務長は、新興市場の需要回復で恩恵を受けたとの分析を示した。

 中国市場では個人向けノートPCやマザーボード販売が目に見えて成長。1年余り前から注力しているインドネシア市場はシェア8%へと昨年の2%から一挙に拡大した。  東欧市場は第2四半期にノートPCシェアで宏碁(エイサー)を抜いて首位に立っており、7月は売上高が西欧市場を上回った。

 さらに、ブラジルやインド市場で、来年にも開拓の成果が出ると期待している。

タブレット、Q3出荷倍増も

 証券会社の予測によると、ASUSの第3四半期連結売上高は前期比2〜3割増の900億〜930億元で、新興市場が51%、欧米や日本が49%を占める見通しだ。ノートPC出荷台数は330万〜380万台となり、2代目「トランスフォーマー」が10月に発売されるとみられるタブレットPC出荷台数は、同期80万台までの伸びを見込む。

 第2四半期連結売上高は前期比3%減の720億元。ノートPC出荷台数は300万台余り、ネットブック「Eee PC」は100万台、タブレットPCは40万台、マザーボードは570万枚だった。

【図】