ニュース 社会 作成日:2011年8月10日_記事番号:T00031782
台中市豊原区の市警豊東派出所に、車で山中に迷い込んだため救出してほしいとの通報が入ったのは、5日午後11時頃のことだった。
さっそく現場に到着すると、1台の乗用車が断崖の上に止まっていた。中には1組の若いカップルが乗っていたが、車の右前輪は宙に浮いている。あわや500メートル下に転落という状態だった。
実は、南部から台中へ遊びに来ていたこのカップル、山中を経由して豊原インターチェンジから南部へ戻る途中だった。ところが、カーナビのGPS(全地球測位システム)が案内したのは行き止まりの産業道路。2人は、走れば走るほどヘンだと思ったが、まさかカーナビが間違うはずはないと暗い山道を走行し続けた。
しかし、とうとう道がなくなり行き止まりになったので、車をUターンさせようとしたところ、前輪駆動車のタイヤが空回りして進めない。車は既に断崖に差し掛かり、右前輪が宙に浮いた状態だったのだ。辺りは真っ暗、もし助手席に座っている彼女があわてて車を降りていたら、真っ逆さまに断崖の下へ転落していただろう。
「まさに危機一髪だった!」駆けつけた警官は、2人を誘導して運転席側から慎重に下車させた。その後、素手で車体を動かし、やっと断崖から移動させることができたという。「これからはもうGPSは怖くて使えない」とは、あわや転落死を免れた2人の弁だ。
それにしても、GPSがなぜこんな間違いを起こしたのか?設定の間違いや、地図データの古さなどが原因だったのか?それとも産業道路があまりにも辺ぴな場所にあったからだろうか?いずれにせよ、地図は最新データにまめに更新しておくに限る。あるいは、おかしいと思ったらGPS搭載のスマートフォンで確認するのも一手だろう。
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