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台湾石化業界、中国川下メーカーからの受注楽観


ニュース 石油・化学 作成日:2011年8月10日_記事番号:T00031790

台湾石化業界、中国川下メーカーからの受注楽観

 中国のインフレに緩和の兆しが見え始め、第3四半期は追加的な景気引き締めの実施が遠のいたとみられることから、台湾石化業界は中国の川下メーカーが在庫補充に転じると楽観している。10日付蘋果日報が伝えた。
亜洲聚合(アジア・ポリマー)の広報担当者は「世界経済見通しが不透明となる中、中国がさらに厳しいマクロ経済政策で経済成長を抑える必要はなくなった。中国の川下でも在庫を補充する動きがみられる」と指摘した。

 台湾では台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサプラント(通称六軽)が今後1年間に段階的に停止・検査に入る予定で、アジア・ポリマー、台湾聚合化学品(USI)などが恩恵を受ける見通しだ。

 エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(エチレン・ビニル・アセテート、EVA)相場が高騰していることも好材料だ。EVA相場は現在1トン当たり2,550米ドルで推移しており、原料のエチレン価格(同1,200米ドル)との価格差が拡大している。その結果、アジア・ポリマーやUSIは大幅な増益が予想されている。