10日付蘋果日報などがマレーシア・東方日報の報道を基に報じたところによると、鴻海科技集団（フォックスコン）が、マレーシア・ジョホール州クライに、プリンターのインクカートリッジと携帯電話の筐体（きょうたい）などの製造工場を建設しているもようだ。これに対し鴻海の丁祈安・広報担当は「聞いたことがない。投資計画があれば規定に基づき発表する」とコメントした。またマレーシア政府も「聞いたことがない」としている。
東方日報によると鴻海は、同地で15エーカー（約６万平方メートル）の土地を取得し、４期に分けて工場４基を設置する計画だ。既に第１期計画の60～70％が完成し、早ければ９月にも完工するという。さらに第２期建設計画にも着工し、20～30％の建設を終了しているという。現地で生産ラインの作業員などを既に募集をしており、採用決定者は中国・深圳で研修を受けているもようだ。
また同紙は、今後鴻海が同地でiPhoneやｉＰａｄを生産する可能性もあるとし、日本から電子産業の専門家を招いていると伝えた。
このほか鴻海は、インドネシア・ジャカルタでの工場設置を計画しているとの観測も出ている。
